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【採用ドリル・アセスメント】活用例


ここでは、「採用ドリル・アセスメント」が具体的にどのようなものか、ということについて、活用例を交えてご紹介します。

導入時

  • 【目的に合わせたソリューション提案】「採用ドリル・アセスメント」の活用にご関心がある場合、その目的や、人材採用における課題などをお伺いし、「採用ドリル・アセスメント」をその目的のための手段として、課題解決方法として、どのように活用するのがいいかについて、議論しています。この時、「採用ドリル・アセスメント」以外のソリューションの方が手段として適していればそちらもご提案しています。

  • 【能力基準】お話が具体化していく場合、重要になってくるのが、測定する能力の基準です。例えば、今後取りたい人材像や、それを言語化したもの(コンピテンシーなど)です。それに沿った形でアセスメントの設計をしています。ない場合も多々ありますが、当社でコンピテンシー設計を請け負うこともありますし、もっと簡易的なコンピテンシー設計をしていることもあります。

  • 【設問フレーム】能力基準に基づいて、当社で設問フレームを作ります。設問フレームとは、特に具体的な設問は毎回変える場合、どのような方針で、どのような設問を作り、どのような部分を毎回変えていくか、という、設問作成マニュアルのようなものです。毎回の設問作成は当社で行っているケースと、さほど頻繁に設問を変えないことを前提に実施企業内で作成しているケースがあります。

  • 【プログラム名】「採用ドリル・アセスメント」を使った能力診断プログラムに、実施企業独自の名前を付けていただいています。能力測定基準や測定方法が多かれ少なかれ独自のものになり、それを採用時の応募者へのアピールに使っていただけるようにするためです。

  • 【出題・回答受付方法】応募者に設問を出題し、回答を受け付ける方法を決めます。エントリーした応募者がログインできる採用サイトをお持ちの場合は、その中で出題ページ・回答ページを作ることを推奨しています。(ただし、入力可能文字数をかなり大きくする必要があります。)それ以外のケースでは、実施企業での出題・回答受付専用メールアカウントを設置していただき、応募者が事前に登録したメールアドレスから送信する方法もありますが、こちらにはデメリットもあります。

  • 【解析システム】当社において、解析システムを改修するケースがあります。通常は改修しています。上記のようなカスタマイズする点があるためです。

  • 【面接技法】「採用ドリル・アセスメント」を使っても、その後の面接プロセスでの能力診断の精度が低いとその意味が半減してしまいます。そのため、面接員候補の方々を対象に、行動科学に基づいた面接技法のトレーニングを提供することもあります。必要性に応じてトレーニングをご提案しています。

  • 【コスト面】コストはケースバイケースで変わります。ベース料金の目安は、ウェブテストと同レベルです。導入時のカスタマイズ要因が多くなれば導入時のコストが上がります。

    毎回の実施時

    • 【設問作成】毎回設問を変える場合は設問を用意します。当社で用意する場合と、実施企業で用意していただき、それを当社で確認する場合があります。実施する1~2ヶ月前から開始し、設問を配信する2週間程度前までに完成させています。採用サイトがある場合は(上記【出題・回答受付方法】参照)、2週間程度でそこに掲載する準備をしていただいています。同時に、当社ではその設問に合わせた解析システムの設定を行います。

    • 【設問配信】設問配信が始まります。平日に連続して1問ずつ出題するケースや、2~3日ごとに出題するケース、全ての設問を一度に配信するケースがあります。(導入時に決めておきます。)

    • 【回答締切】回答には予め締切を設定しておき、全ての設問には締切日時が注釈として記載されています。毎営業日に連続出題する場合は最終問題の翌営業日、全設問を一度に出題する場合は配信から4営業日~1週間程度に設定しています。応募者への負荷の度合いを考慮して設定しています。また、締切日時に遅れた回答をどのように扱うかも予め決めておきます。

    • 【自動解析】回答締切後、実施企業の事務局から当社に回答データを送っていただいています。これを解析システムに入れ、解析とアウトプット・レポートの作成を行います。通常、2.5営業日かかります。アウトプット・レポートはエクセルまたはCSV形式で実施企業に提出しています。

    • 【カンニング】いわゆるカンニング、つまり、他者(応募者や公表コンテンツ)と類似した回答は、部分的であっても検出しています。それを事実情報として別途ご報告しています。そうした回答をどう取り扱うかは実施企業にお任せしています。

    • 【定性評価】測定する能力によって定性評価を組み込む場合があります。組み込むことで大きな効果が見込め、かつ、対象人数が現実的な範囲の場合に行っています。(例:不人気配属先の希望者の最大化

    • 【フォローアップ】個別の応募者についての詳細分析・報告など、その時々において必要なご要望に適宜対応しています。


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