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イノベーションを創出する人材・組織



当社では、イノベーション創出プロセスを研究する研究会「FURICO (Frontiers Undertake and Realise Innovation with Creativity and Optimisation)」を開き、多くの方々にご参加いただきました。人材育成分野だけでなく、知的財産、マーケティング、組織開発などの専門性をお持ちの方々が、それぞれの視点から、イノベーションが創出されるプロセスの共通項を探究してきました。

イノベーションの定義は様々であり、非常に難しいのですが、FURICOは、イノベーションをこのように定義しています。

「飛躍的な効果を上げるために、重要な課題を特定し、体系的に検討して、エレガントかつ従来と違う解決策を生み出し、実現するプロセス。」

イノベーションとは「技術革新」と訳されることがありますが、過去の事例を見てみると、技術革新を伴うケースもあれば、そうでないケースもあります。当社では「イノベーション=技術革新」とは考えていません。

したがって、イノベーションは研究開発部門のミッションやビジョンなどのうたい文句に含まれることがよくありますが、イノベーションは研究開発部門だけの話ではありません。

また、よく使われているイノベーションの概念は、主に結果論でしかありません。結果的に業界のルールを変えるに至った事業や商品について「イノベーション」、あるいは「イノベティブ」だと言われることが往々にしてあります。しかし、イノベーションの取り組みはそんなに単純なものではありません。当社では、その複雑性に焦点を当てるためにイノベーションを「プロセス」だと定義しています。

イノベーションは極めて複雑であるために、それを目指した試みのうち、非常に多くが失敗します。


参考記事:



●イノベーション人材に求められる2つの軸


イノベーションが起きるプロセスは学術的にも様々なところで語られています。それらも踏まえた上で、当社では「イノベーション人材・組織」にフォーカスしています。これには、当社が2003年以降、一貫して携わってきたアセスメント・データやコンサルティングからの知見がその基盤となっています。

単純化して言えば、イノベーション人材に求められる能力要件には、大きくわけて2つの分野があります。1つは創造的知的能力で、もう1つは(イノベーション創出に必要とされる)人間力です。



 特に、創造的知的能力はとてもハードルが高く、その分野の能力が高い人材は自ずと限定されることが多いものです。

創造的知的能力も人間力も高い人材を、ここでは「イノベーション構想人材」と呼んでいます。創造的知的能力はそこまで高くなくても、イノベーション創出に求められる人間力が高い人材を「イノベーション実行人材」と呼んでいます。一般的に、「イノベーション人材」と言うと「イノベーション構想人材」のことを指していることが多いように見受けられますが、「イノベーション実行人材」も重要であり、必要不可欠な人材です。

参考記事:








●イノベーション人材に求められる能力要件















イノベーションそのものが複雑であり、イノベーション人材に求められる能力要件も非常に複雑です。これらが全てではありませんが、特に重要で、伸ばすことが十分に可能な9つの能力要件を特定しています。


▼ 9つの「イノベーション人材」能力要件とは


①上位概念化
認識した具体的事象から抽象化し、上位概念を取り出す。(関連記事

②応用類推
認識した具体的事象から、一見無関係な分野に応用可能な構造を取り出す。 

③原因仮説構築
事象を起こしている原因や、人の言動を起こさせた背景の仮説を立てる。 

④基礎発想
多面的な視点で数多くの発想をする。 

⑤ビジネス着眼
ビジネスチャンスの見極めやビジネス形態の問題を発見し、論点形成をする。 (関連記事

⑥思考表現 
思考プロセスと文字表現を直接的に結び付け、整理・推論しながら表現する。 

⑦人間的影響 
人間としての魅力を出して他者を感化させる。(関連記事

⑧我事化
所与のテーマに対して自身の個人としての動機を高める。(関連記事

⑨知的好奇心
自分にとって未知のテーマに対して関心を持つ。(関連記事



 
ただし、これらは伸ばすことが決して簡単ではありません。当社はこうした能力を持った人材を発掘するアセスメントなどを提供しています。このような事例があります。

参考記事:

イノベーション人材は、社内で”優秀”とされている人材とは限りません。むしろ、抽象的な表現になりますが、会社の中でも「辺境」とでも言うべきところにいることも多いのです。

参考記事:

また、いくらイノベーション人材がたくさんいても、”組織”がその阻害要因となっているケースが多々あります。それを解決しない限り、イノベーション創出の確率は低く留まるでしょう。

参考記事:

そして、イノベーション人材の発掘・育成で最も重要なことは、発掘・育成する側がイノベティブであろうとすることです。

参考記事:

もちろん、当社も、イノベティブであろうと努めています。



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